甲板部

船を次の目的地まで操船する”ワッチ”と言われる仕事を、私が乗船する船(国内のみを航行し貨物を運ぶ499トン型「内航船」積荷は約1,600トンを積める)の甲板部は3人なので

0〜4時と12〜16時(ゼロヨン)が一等航海士
4〜8時と16〜20時(ヨンパー)が二等航海士
8〜12時と20〜24時(ハチゼロ)が船長

(* 国外に出るような「外航船」や、船員さんが多く乗船している「内航船」では船長の”ワッチ”がない船もある)の時間帯で、各時間帯それぞれ一人で受け持ちます。

その”ワッチ”を陸上の車には地図があるように、海上の船には海図があり、海図上に船長があらかじめ記した針路に沿って、船を航行して行きます。

船には自動操舵装置(オートパイロット)という装置がありますが、実際はコンパス度数の針路を人がセットしないと、船の進路を変えることはできないので、狭い海峡や、船の交通量の多い海域などには適しておらず、航海中の”ワッチ”においても補助的装置でしかないので、その時間受け持った人の目やレーダーによる監視、音など五感を働かせて、船の針路を変え他船と衝突しないように、また右側航行を遵守し進路を間違えないように見張りを行います。

レーダーと操舵コンソールの写真

レーダーは2台装備されています。

航海コンソールの操舵部分の写真

航海コンソールのエンジンコントロール部分の写真

上の写真は船を操船する為の、舵輪と中央の双眼鏡の左に移っているのが自動操舵装置で、これの針路と実際に進めるべき進路を人が合わせて、船を航行させます。
下の写真はエンジンの回転数などを合わせる装置が自動操舵装置の右の部分に並んであります。

海図(チャート)の写真

あらかじめ船長が用意した次の港までの海図(チャート)を、海図台(チャートテーブル)で自船の確認や針路の確認を海図台で行い、次の港まで安全かつ迅速に船を航行させていきます。左上に写っているのは、上が無線業務日誌と呼ばれるレーダーや海上無線の使用状況を記録するもの、下が航海日誌と呼ばれる、主要な岬の通過時間や各港の離発着時間等を記録するものです。

レーダーの写真

夜の時間帯の見張りや、霧や雨などのより視界不良の時には、ものすごく役に立ち自船と他船との距離や陸岸までの距離など様々な場面で役に立つレーダーです。写真の中央が自船の現在地で、備讃瀬戸北航路の西方出口になります。

レーダーの写真

その他にも、船は鉄で出来ていますので潮風に当たると錆びてしまいます、日常の手入れとして錆落しをして錆止め塗料を塗り、船の手入れをするのも大事な仕事で、シルバーに点々と見えるところは錆止め塗料を塗った箇所です。錆止めは最低でも2度塗りを施し、その上に元の色の塗料を塗ります。

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